目次
まずは不用品の精査から
不用品の活用方法の1つに寄付がありますが、まずは不用品を精査して寄付出来る物と出来ない物に分けることが大切です。
寄付出来る物
寄付出来る物には定番の衣類を始めとして、おもちゃや雑貨とかばん等に、食品類を挙げることが出来ます。衣類は洗ったり補修することで使えますし、いくらあっても困らないので喜ばれます。ただし、既に補修を何度も繰り返している物や、傷みや劣化が激しくて耐久性がない物はNGです。
おもちゃも衣類と同様に喜ばれる定番で、古い物でも問題なく遊べれば寄付出来る可能性は高いです。木製で取れない汚れが染み付ついているおもちゃは受け取ってもらえないでしょうが、最近のプラスチック製なら汚れに強く汚れても簡単に落とせるので衛生的で喜ばれます。
雑貨やかばん等は、お手入れすることで綺麗になる状態の物であれば比較的寄付しやすいと思われます。当然ながら、未使用の新品ならまず問題ありませんし、未開封で消費期限が切れていない物なら食品も寄付出来ることがあります。
他にもゲーム機やパソコンにインテリアグッズ、ベビー用品にスポーツ用品や楽器類、文房具屋学用品と本やCD、DVD等も該当します。
寄付出来ない物
寄付出来ない物としては、使い古しのノートや開封済みの食品、医薬品や医療用品等が当てはまります。衣類やおもちゃのぬいぐるみについても、洗えない素材で汚れが酷い場合は、寄付したくても断られる恐れがあるでしょう。余っていて使えない古いカレンダーや生き物全般、壊れていて修理に費用が掛かる家電と、名前が入っている制服や作業着、スーツ等もNGなケースが少なくないです。
いずれにしても、どこまでOKかはケースバイケースですし、新品なら大丈夫だったり新品でも駄目なこともあります。常識的に考えて使えずゴミになる物は受け入れられず、健康や衛生面で気になる物も拒否される傾向です。洗ったり修理すれば使える物でも、使えるようにする為に費用や手間が掛かっては本末転倒ですから、その点を念頭に精査することをおすすめします。
寄付した不要品の主な行き先
災害等の被災地
災害等の被災地は寄付の行き先の代表で、物資が不足したり急を要する被災地だと様々な物のニーズがあります。地震や台風被害で避難生活を余儀なくされる人達にとっては、やはり衣類や食料の必要性が高まります。災害のケースによっては、外泊の準備をする間もなく避難所に向かうので、着替えすら持ち出せないのは珍しいことではないです。その為、衣類はいくらあっても困りませんし、寄付が行われれば喜ばれること間違いないでしょう。
衣類の他に食品や飲料も災害等の被災地に向かいますし、保存食や様々な用途に使える水は需要が高く人気です。お湯さえあれば食べられるカップ麺やレトルト食品は特に、寄付した不要品が向かう筆頭候補となります。
冬場は十分な暖を取れないこともあるので、毛布類や暖房器具も災害等の被災地に優先して送り届けられます。
孤児院や養護施設
孤児院や養護施設も寄付を必要とする不要品の行き先の1つで、消耗品や日用品、そしておもちゃの需要が高いといえます。孤児院も養護施設も、親がいなかったり親に経済的な余裕がない子供が入所するので、生活に欠かせないあらゆる物が不足したり寄付を必要とします。
食品や飲料も受け入れている施設によってはありがたい物ですが、すぐにサイズが合わなくなる下着や洋服、勉強や図画工作に役立つ紙や工作用具も需要があります。孤児院や養護施設は、子供が安心して生活したり成長する為の場所なので、生活に関する一切を必要としています。施設の規模や子供の数にもよりますが、使用頻度の高い家具家電は傷みやすく、故障するので割と出費が発生したりコストが嵩みます。
買い換えるとなると大きな経済的負担が掛かりますから、中古でもまだまだ使える家具家電は喜ばれるでしょう。石鹸や洗濯洗剤にティッシュとトイレットペーパー、歯ブラシや歯磨き粉といった日用品に、寝具と自転車等も孤児院や養護施設行きになりやすいです。
ボランティア団体
ボランティア団体はボランティア活動をする組織の性質上、活動を行う為に必要な物の準備や確保が不可欠です。活動内容はボランティア団体によるでしょうが、基本的に無償で社会の公益、共益に叶う活動をするので、他の寄付の行き先と同様に物の不足が発生しがちです。だからこそボランティア団体も寄付の行き先の1つになりますし、所有者には不要品だとしても、ボランティア活動で必要とする物を提供すると喜ばれるわけです。
例えば、ゴミ拾い等の街の清掃活動を行っている団体だと、清掃に使用するゴミを拾う為のトングやゴミを集める袋の需要があります。水を流すのにバケツを使うこともありますし、ゴミを集めるホウキが必要になることも珍しくないでしょう。ボランティア団体といっても多種多様で、動物の保護や新しい飼い主探しをしたり街の防犯とパトロールや炊き出し等実に様々ですから、必要とするものも多岐にわたります。
海外途上国
海外途上国は物資その物が少ないという、貧困に直面していたり困難を抱えている国が多く、寄付した不要品が行き着く場所となっています。海外途上国の支援は寄付金を募り、そのお金で必要とされる物資を購入して支援が行われることが知られていますが、不要品を提供することも出来ます。日本からだと海を越えて長距離の移動を要しますから、傷みやすい食品や品質や安全が保証出来ない物については寄付が難しいです。
また重量がある物や現地でそのまま使えない物に関しても、海外途上国の寄付では受け入れられていないことが大半です。具体的には大型家電等で、運搬にコストが掛かる問題もありますし、電圧に互換性がないと使い物にならないので困ります。それ以外の衣類や日用品は大歓迎ですし、教育や学習に欠かすことの出来ない筆記用具等も寄付可能な場合が多いです。
かばんやリュック、ランドセルの需要もあるので、使い古していてもまだまだ使えそうなら捨てようとする前に寄付の検討をおすすめします。
寄付の方法と注意点
寄付を受け付けているサイトから申し込む
寄付を受け付けているサイトから申し込む、この方法は手軽なのでおすすめしやすく、殆ど手間が掛からないことから忙しい人でも選べる方法です。サイトに目を通せばどのような活動をしているか分かりますし、何を必要としているか、何が寄付出来るかについても把握が行なえます。活動に共感したり寄付したいと思えば、直ぐにでも手続きをして寄付の準備を始められるので、寄付を検討するならサイトに目を通してみるのが良いでしょう。
物資を送り役立ててもらうことになるので、箱詰めしたり送る手続きは必要になりますが、そのあたりのことも含めて簡単に確認出来るのが魅力です。宅配なら集荷で荷物を引き取りに来てもらえますから、箱詰めや発送手続きさえ済ませてしまえば、後は引き取りを待つだけとなります。
梱包資材は余っているダンボールや緩衝材が使えるので、資材を購入したりお店でもらってくる必要も手間もなく、有効に再利用出来ることからこの方法はおすすめです。
店舗に直接持ち込む方法
店舗に直接持ち込む方法は、荷物を運ぶ手間こそ掛かるものの、寄付を簡便に済ませられるのがメリットです。事前に問い合わせをしたり、受け入れ日時を調整する等のやりとりは必要ですが、寄付する物をその場で確認してもらえるので受け入れ拒否を恐れる必要がなくなります。
宅配だと寄付先が受け取ってから受け入れられるかどうか分かるので、予め前もって寄付可能な物を確認しているとしても、受け入れ不可能な物があれば返送されます。送料をどちらが負担するかはケースバイケースでしょうが、寄付の場合は送り主が負担することも十分にあり得ます。
一方、店舗なら店頭で寄付する物の確認をしてもらえますから、送り返されたり返送料を負担することにはならないので安心です。大量だと流石に車が必要ですが、少量なら持ち運んで公共交通機関で移動出来ますし、気軽に持ち込めるので思い立った時に立ち寄ることも可能です。
詐欺会社に注意
詐欺会社に注意が必要なのは、寄付という善意に漬け込む悪巧みをする存在があるからで、頭に入れたり気を付けることが大事です。残念なことではありますが、困っている人を助ける建前で寄付を募り、実際には寄付をせず自らの懐に入れる詐欺会社が存在しています。
表面的には善意を感じさせる対応をしますから、外から見ただけでは本物の寄付活動をしている会社か、詐欺会社を見分けるのは困難です。特に注意した方が良いのは殆ど名前が知られていないマイナーな会社で、電話やメール等で不用品がないか尋ねてくるケースです。
直接訪問して不用品の寄付を求める会社も要警戒ですし、駅前で呼び掛けを行っているからといっても油断は禁物です。
寄付出来ない物は不用品回収業者に依頼
寄付出来ない物は不用品回収業者に依頼するのは、寄付で役立てられそうにない物を処分する為にある意味で仕方がない選択です。有効活用出来ないのは残念ですが、お部屋の片付けを前提とするのであれば、寄付出来ないとはいえ手元に置いたり残しておくのは疑問です。やはり、スッキリと片付き綺麗になってこそのお部屋の片付けですから、不用品の寄付が不可能なら不用品回収業者に任せるのが賢明だと結論付けられます。
不用品回収業者は文字通り、不用品の回収を請け負っている業者のことで、有料で処分を引き受けたり買取も行っているのが特徴です。金銭的な価値がある品物は買取で現金化出来るので、処分費用が発生する場合でも費用を相殺出来るケースが少なくないです。つまり実質無料で不用品を処分出来る可能性があって、回収を依頼する不用品が多ければ多いほど費用の負担はゼロに近付く可能性が上がります。回収の依頼は電話1本で済みますし、営業時間外でもメールで予約を入れられたりしますから、お部屋の片付けにおいて頼りになります。
大型の家具家電はまだまだ使える物でも寄付が難しい傾向なので、査定買取もしている不用品回収業者に依頼すると安く処分出来たり、利益が生まれることもあります。
まとめ
寄付を求めている人は大勢いる
寄付を求めている人は大勢いる、これは社会を見れば紛れもない事実ですし、海外途上国だけでなく案外身近にも存在します。日本は経済的に恵まれている国ですが経済格差は間違いなくありますから、お金に余裕がない人にとって寄付は重要性が増します。それは災害や被災に遭った人もそうですが、孤児院や養護施設で暮らしている子供やホームレスも当てはまります。本人が直接経済的な困難に直面していなくても、ボランティア団体のように寄付を必要とする人達と接したり支援する機会がある組織もまた、支援を求める存在の1つです。
直接的か間接的かを問わず寄付の需要は常にありますし、知らないだけで実は近くに存在していたりします。アンテナを張ったり耳を傾けないと、助けを必要とする人達の声がよく聞こえませんから、支援を行う気持ちがあるなら積極的に情報に触れることが大切です。
動物が寄付を求めている場合も?
動物が寄付を求めている場合も?寄付といえば人が人に支援するイメージが強いですが、動物もまた助けを必要とすることがあります。動物は人の言葉を話さないので、正確には動物のお世話をしている人や団体が寄付を必要としているというのが正解です。
ボランティアで動物を保護したりお世話をしている個人、団体は自らエサ代や医療費を捻出したり負担を行っています。犬や猫は1匹だけでもエサ代が馬鹿になりませんし、予防接種や病気の治療となると度々医療費が掛かります。この為、施設の運営や維持費を寄付に頼っているケースも珍しくなく、人々の善意の寄付によって動物の助けに繋がっているわけです。
お金の形で支援する方法もあるでしょうが、寄付すれば不用品を活用してもらえますし、ゴミが増えずその上お部屋の片付けにもなるので一石二鳥以上です。環境負荷の低減にもなりますし、何より社会貢献で誰かの役に立てますから、不用品が発生したら誰の役に立てるか考えて寄付を検討するのが得策です。人だけでなく動物にも寄付を求める存在がいると頭の片隅に置いておけば、不用品が出た時に有効活用してもらえる支援先の選択肢が増えるでしょう。