引越し後の不用品に困る人は多い
引越しをしてから不用品に困り処分に頭を悩ませる、そういうケースは思いの外多いといえます。
新居のレイアウトに合わない家具
新居のレイアウトに合わない家具は、事前にレイアウトの確認が不足していたり、イメージと実際の組み合わせがマッチしない場合に不用品に変わります。結局、引越し後に買い換える羽目になってしまうので、不用品を処分する手間に加えて処分費用や買い替え費用が嵩みます。
全て小サイズの家具で揃えたり、家具の数を普段から少なめに抑えておけば問題は起こりませんが、コーディネートに不満を覚えれば結局は同じです。その為、家具は引越し先の新居にマッチするかどうか、念入りに確認して扱いを決める必要があるでしょう。可能なら新居に足を運び、家具に近いサイズのダンボール等を持参して、レイアウトの配置を考えておくと安心です。
しかし現実にそれは難しいですから、やはり完璧な引越しというものはなく、新居で暮らし始めてから不満が生じて家具の処分に至るケースも出てくるわけです。
包装していたダンボール等
包装していたダンボール等は、引越し後には殆どが不用品になるので、荷物が多く箱の数が多いと処分に困ります。広げてフラットな状態で保管するにも嵩張りますし、虫が湧くこともあるので注意が必要です。
理想は古紙回収のタイミングでまとめて出すことですが、大小大きさが異なるダンボールをひとまとめに処分するとなると大変です。何より荷物を全て出す必要がありますし、開梱作業をしながらの処分になりますから、他にもやることが多い引越し後はダンボールの処分だけで負担が伸し掛かります。
しかも、ダンボール以外にも剥がしたテープや緩衝材にビニール袋等、異なる素材のゴミが大量に発生します。分別しないわけにはいきませんし、かといってその辺に放置することもできませんから、現実的には少しずつ開梱しながら処分という形になるでしょう。引越し後の作業で煮詰まった時に誰もが一度は、全部まとめて回収してもらいたい思うはずです。
引越し前の処分忘れ
引越し前の処分忘れは、既に終わっていると思った処分に意識が向かい、また処分方法を確認したり手続きをしなくてはいけないのがネックです。引越し後でも簡単に処分できる物ならまだ良いですが、引越し前に済ませておいた方が断然楽な物については後々、前もって確実にやっておけば良かったと後悔に至ります。
引越し前の場所に置き忘れてしまった物は、戻って処分をすることになるか、頼れる人に相談して任せることになるでしょう。いずれにしても、引越し後に処分を忘れていた物に気がつくことは案外ありますし、思い出したり気がつくと気が滅入るのも確かです。
引越し直前になって気がつくケースもありますから、処分すると決まっている物に関しては、早め早めに計画を立てて速やかに処分するのが望ましいです。
逆に、引越しの荷物に処分するはずだった物が紛れ込むことも珍しくないので、引越し後は何かとアクシデントに見舞われます。
不用品をなるべく少なくする方法
不用品はできるだけ事前になるべく少なくしておくのがベストで、その為にはいくつかの方法があります。
全体を見通した家具選択
全体を見通した家具選択は、引越し先の空間やレイアウトを考えて、本当に必要かどうかを検討して決めます。家具は大きさだけでなく、質感や使い勝手といった要素がありますから、各ポイントを考慮して取捨選択するのが正解です。
大きさは要不用を判断する大きなポイントになるので、最初に優先的に検討して決めることをおすすめします。それにはやはり引越し先の空間を把握することが大前提ですから、広さや奥行きを頭に入れつつ、家具の配置をシミュレーションして取捨選択です。
質感は部屋の空間に馴染むかどうか、壁紙や床材との相性や照明との組み合わせを考慮するポイントです。例えば、無機質な空間に鉄等の素材の家具を置くと無機質さが際立ってしまうので、求める方向性に合致するか否か検討する必要があるでしょう。
家具は実用性で価値が左右されますから、引越し先で使いやすいかどうかも要検討です。
過度な包装はゴミを増やす原因に
過度な包装はゴミを増やす原因になるので、包装はできるだけシンプルに、必要最小限に留めるのが理想的です。衝撃を受けても壊れにくい物については、包装も緩衝材も少なく済むはずですから、過剰包装をしている場合は見直すのが賢明です。
包装は汚れると洗えずに困る紙類や、破損しやすく厳重な梱包が必要な物に手間やコストを掛けるべきです。全ての荷物を一律で同じような包装をすれば、当然ながら過剰に思える物も出てきますし、引越した後に包装だけでゴミだらけという事態になります。だからこそ引越し後に出る不用品を考えながら、本当にその包装は必要か自問自答して決めることが必要です。
それから、まとめられる小物は1つの大きな袋等にまとめた方が、後々発生するゴミが少なく済むので処分が楽になります。小物入れがあるならそれに入れるのも1つの手ですし、入れ物がゴミにならずに済むので処分の手間なく一石二鳥です。
処分リストを作成し引越し前に処分する
処分リストを作成し引越し前に処分する、これはスマートな引越しを実現する為に必要不可欠なことです。処分リストは捨てるべき物を一覧にリストアップして、優先順位をつけて1つずつ処分していくやり方です。
優先順位が決まれば後は確実に処分するだけですし、無計画に進めるよりも遥かに効率的に処分が終わります。引越し前に間に合うかどうかも見当がつきますし、余裕を持って引越し当日に間に合わせることができるでしょう。
処分リストは作成の手間があるので、作成を始めるまでがネックですが、一度始めてしまえばリストの完成も夢ではなくなります。ポイントは全てをリストアップしようとするよりも、大まかにグループ分けして処分の可否を判断することです。また、判断の基準も決めておくと作業が楽になりますから、何年以上着ていない衣類は無条件に処分するといったルールを決めるのがおすすめです。
どの業者に頼む?
不用品を回収業者に依頼する場合は、複数あるいくつかの選択肢の中から検討して決めることになります。
不用品回収業者
不用品回収業者は、種類を問わず何でも回収してくれる便利な選択肢で、任せようと思えばトラックに積めるだけ積み込んで持っていってもらえます。言うまでもなく、必要な物と処分する物は明確に分けて、何を回収して欲しいか伝えることが欠かせないです。
不用品の判断を回収業者に任せることはできないので、そこは予め決めておいて依頼することが重要です。不用品回収業者に依頼するメリットは、大型で重たい家具類でも、嫌な顔をせずに持っていってくれることです。中には回収と同時に買取も行う業者もありますから、価値ある物を現金化して、回収費用の負担を抑えることができます。場合によっては売却益の方が回収費用を上回り、不用品がスッキリする上にプラス収支の結果となることもあります。
不用品は分別と分類に合わせた処分が必要ですが、不用品回収業者なら分別不要で回収してくれます。
引越し業者
引越し業者は引越しで発生する不用品を回収してくれますが、無料で回収するのは荷物を梱包していたダンボール程度です。包装等の不用品も回収するかもしれませんが、引越し後に要らなくなった家具までは流石には持っていってもらえないです。もし家具を回収してくれるとしたら、それは独自に有料の回収サービスを提供している引越し業者となるでしょう。
全ての引越し業者が提供しているわけではなく、あれこれまとめて持っていってくれるかといえば、特定の物に限られるケースが大半です。それも1品1品に有料料金が設定され、しかも価格が高いということもあるので注意が必要です。
引越し作業のついでに回収してもらえるなら便利ですし、有料だとしても数点程度であれば懐は痛みにくいので、検討してみる価値はあるといえるでしょう。
自治体の粗大ゴミ
自治体の粗大ゴミは、自治体が回収してくれる便利なサービスで、割と良心的で手頃な料金で済むのが魅力です。ただし、粗大ゴミは特定の日にしか回収を行っていないので、早く処分したい場合には不向きです。それと大型家具を含めて、回収当日に依頼者が指定の場所に運ぶ必要がありますから、重量があって運びにくい物だと大変です。
回収はしてくれるものの、来るのは精々住宅の入口までなので、2階から1階に下ろす必要があったり、玄関の外まで運ぶのが難しいと困ります。自治体の粗大ゴミ回収はあくまでも回収のみなので、だからこそ料金はリーズナブルですし、必要な粗大ゴミの移動は依頼者の責任となるわけです。
これらを比較してまとめると、ゴミが多く移動も難しい場合は不用品回収業者、ダンボール等の包装類は引越し業者、運べる粗大ゴミは自治体の回収がベストといえそうです。それぞれ一長一短はあるでしょうが、困った時の決め手になり得るのは万能で痒いところに手が届く、不用品回収業者一択となるでしょう。
まとめ
不用品回収業者は引越し後の不用品処分の救世主で、足の踏み場がない状況でも、回収して欲しい物を指定すれば持っていってくれます。家具や梱包資材に捨てるはずだったゴミ等、引越し後に出てくる不用品は少なからずあるものです。不用品は家具の取捨選択や包装の見直しと削減、リストに基づく処分で効率的に処分できます。それでも困った時は、不用品回収業者や引越し業者、自治体の粗大ゴミ回収を利用することになるでしょう。
不用品回収業者は有料ですが、ゴミ屋敷のような大量の不用品も回収してくれるので、部屋中をスッキリさせたい場合に便利です。
引越し業者は無料でダンボールや包装資材を回収しますが、家具等を持っていってもらおうとすると有料ですし、全ての業者がサービスを提供しているわけでもないです。
自治体のゴミ回収は料金が手頃でベッドやタンスも回収してくれますが、回収場所まで運ぶのは依頼者の仕事なので、大型の重量物の処分にはやや使いにくいです。
このように、選択肢によって向いている用途がありますから、特徴を把握して使い分けるのがベストでしょう。総合的には不用品回収業者ですし、最後の最後に頼れる味方となります。